声募る「悠久のほほ笑み」 大桑村図書館が意見箱 県宝の土器形 役場出入り口に

大桑村役場に「悠久のほほ笑み」?―。大桑村図書館が、村内で出土した県宝の縄文土器「人面装飾付有孔鍔付土器」(愛称・悠久のほほ笑み)をかたどった意見箱を役場出入り口に設置した。実物を思い出させる穏やかな存在感で、「ほほえみばこ」と名付けて来館者の声を募っている。
平中和司館長が発案し、土ではなく段ボールを使って手作りした。大きさは約30㌢と実物より一回り小さい。図書館の運営について意見を交わす村図書館協議会の中で、来館者の意見を一層取り入れていくよう求める声があり、箱を置くだけでなく親しみやすさを加えようと土器形にした。
昨年9月の開館から利用を促す企画の積極的な開催などをしている。平中館長は「より親しみやすい図書館となるよう、意見箱やスタッフへ皆さんの声を寄せていただけたら」と話している。