政治・経済

山形であす、村長と議員が初討論会

議場で討論会の流れを確認する議員たち

 山形村の本庄利昭村長と村議会議員が地域課題について意見を交わす討論会が16日午前9時~正午、村役場内の議場で初めて開かれる。村の課題となっている地域コミュニティーの現状や今後の在り方をテーマに議論を深め、解決策を探る。自由な討議の場を作り、村政や議会への関心を高める狙いもある。公開で行い、誰でも自由に傍聴できる。

 議員は全12人が参加。代表で春日仁氏、大月民夫氏、百瀬昇一氏の3氏が討論者になり、村長と意見を交わす(討論時間1人約40分)大月氏は「課題を共有し、積極的に提言も行いたい」と話す。村からは、村長、副村長、教育長の3役、関係する課の課長や職員が参加する。
 村は区より細かい行政組織として昭和58(1983)年に「連絡班」を設け、班が行政からの文書配布やごみステーションの管理などを担っている。価値観の多様化や高齢化などを背景に10年ほど前から加入世帯が減り続け、在り方が問われている。昨年度には初めて解散した班も出た。自治会費や、役員を務める負担などから加入しない人が増え、10年前に80・6%だった加入率は、本年63・8%まで減った。
 3月に議会へ開催を提案した本庄村長は「事前通告された内容を話す村議会定例会の一般質問とは違い、自由な討論ができる。村の懸案を一歩先へ進める話ができれば」と話している。会の様子は後日、ユーチューブで配信し、村ケーブルテレビ(YCS)で放送する。