昭和レトロな魅力を体感 松本・裏町でイベント

松本市中心街の「裏町」の懐かしく、奥深い魅力を知ってもらうイベント「うらまち探検プロジェクト」が26日、始まった。元スナックや土蔵などを会場に、松本地域で活躍する画家やクラフト作家らが出品し、演劇公演やマルシェもあって、裏町をゆったり巡って昭和の趣を楽しめる。28日まで。
「うら町クラフト小路」と銘打った企画は3会場で9人が作品を展示。花里ビル奥の土蔵では3人展を開き、画家・うつみえまさん(45)=安曇野市、友禅染作家・古根香さん(49)=同、張り子作家・ハリコチドリさん(44)=松本市=が土蔵の雰囲気に合わせ、ミステリアスな夜桜のアクリル画、神秘的なクラゲを絹地に手描きした友禅、妖怪の張り子などを並べる。隣接ビルの元スナックでも内装を生かした作品展を開き、昭和にタイムスリップした感覚を楽しめる。午前10時~午後4時、入場無料。
魚長ビルの小劇場では人気作「サヨナラヲスルタメニ」を公演。クラフト作品販売などのマルシェもある。
空き店舗を生かした「理想のカフェ」を考えるワークショップは27、28日午前10時~更級ビル3階であり、新規出店を考える人や応援したい人などを募る。参加無料で事務局(電話090・3143・2384)へ申し込む。
裏町の活性化を目指す信州松本うらまちレジリエンス・プロジェクトが主催し、林勇次会長は「企画やクラフト作品を通じて昭和レトロを楽しみ、裏町の可能性を一緒に考えてもらえれば」と話している。