政治・経済

住民の声を村づくりに 議会改革一環で初交流会

村民と議員が対話した交流会

 山形村の住民と村議会議員が対話する交流会が20、21日の2日間、村農業者トレーニングセンターなど2会場で初めて開かれた。村民の生の声を村づくりに生かすと同時に、議員や議会活動に関心を寄せてもらう議会改革の一環。村民15人が参加し、自治組織の在り方や子育て、福祉、公民館活動、防災など多岐にわたって意見交換した。

 車座でざっくばらんに話し合い、1日目に12人、2日目に3人が参加した。議員は全12人が両日参加し、6人ずつ対話に加わった。
 最も多かったのが、地域単位の自治組織に当たる連絡班、常会の在り方を問う声。未加入世帯の増加が大きな課題で、体制の見直しを求める声や、地域のコミュニティー力の低下を心配する意見が相次いだ。
 百瀬繁寿さん(59)=小坂=は、班の役割を住民生活に欠かせない防災やごみステーション管理などに絞ることを提案し、村づくりについては「いろんな組織や団体が話し合って活動できる協議体を作って進めては」と語った。下竹田の根元茂夫さん(73)は「住民がコミュニケーションを取れる場は必要。何か突破口をつくり、再構築していく必要がある」と話した。
 上竹田の増澤靖揮さん(41)は子育て経験から「家計の出費が多くなる高校生以上のサポート充実も考えてほしい。高校生や専門学校生、大学生が求めていることを直接聞く場があれば」と願った。
 議会改革の特別委員会で委員長を務める新居禎三副議長は「生の声を聞くいい機会になった半面、参加者が少なく村政や議会への関心低下も実感した。議会改革を前進させ、関心を高めていければ」と話した。