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棚田再生へ田植え 松本大の学生が四賀で

棚田で田植えをする松本大学の学生ら

 松本市四賀地区・保福寺町の棚田で20日、松本大学の観光ホスピタリティ学科・向井ゼミの学生と地域づくり工房「ゆめ」で活動する学生計16人が田植えをした。「地域ビジネスに活かす農業~棚田の再生と活用~」をテーマとした取り組みで、農業生産法人・かまくらや(藤本孝介社長、島立)をはじめ関係企業や地元住民の協力を受け、作業を通して耕作放棄地となっていた棚田の再生と活用について学びを深めた。

 地元からの依頼をもとに、かまくらやが放棄地だった棚田で米作りをするのは6年目。今年は田んぼ約30枚(約60アール)に、あきたこまちと餅米の苗を植えた。収穫した米は市内の企業に販売し、みそやあめ作りに使われる。
 松本大学の学生が、棚田再生に関わるのは4年目。学生たちは、棚田の持ち主の一人である佐々木清夫さん(83)らの手ほどきを受けて、丁寧に苗を手植えしていた。向井ゼミに所属する4年生の深井理央さん(21)は「田植えから携わったことで、商品開発などに一層やりがいが感じられそう」と話した。