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川島芳子を小冊子に 麻績村の坂口和子さん

川島芳子らについて触れた小冊子を作った坂口さん

 麻績村上井堀の主婦・坂口和子さん(82)が今春、松本市で少女時代を過ごした中国・清朝の王女で「男装の麗人」と呼ばれた川島芳子(1907~48)とその親族らを紹介する小冊子を作成した。聖高原には松本出身の満蒙独立運動家で芳子の養父・川島浪速(1866~1949)の山荘がかつてあり、記念館として復元されている。村との縁を知ってもらおうと今冬にまとめた。

 A4判8ページで芳子と、同じく清朝王女で義妹の廉子(1913~94)、浪速、芳子の実父で清の皇族・粛親王善耆(1866~1922)の来歴などを紹介。坂口さん自身が聖高原で廉子と会った思い出なども記している。
 坂口さんは市野川出身で実家の祖父・若林安一さんら親族が川島家と親好があったという。村職員として観光課などで働いた坂口さんは、退職後も村と川島家との縁への関心を抱き続けたといい「村にそんな歴史や関わりがあったことを少しでも知ってほしい」と願っている。
 問い合わせは村教育委員会(電話0263・67・4858)へ。