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松本・沙田神社の御柱山出し 氏子ら魂込めて曳行

安置所から曳行して市役所波田支所前に到達した御柱

 松本市島立の沙田神社の御柱山出し祭が23日に催された。約1000人の法被姿の氏子らが、波田の安置所から島立まで約10㌔の道のりを、計4本の御柱を曳いた。新型コロナウイルス禍が落ち着きを見せる中で迎えた御柱祭の節目。威勢のよい掛け声と木遣り歌が響き、大勢の人が一行を見守って、辺りは熱気に包まれた。

 神事の後に一之御柱から四之御柱まで順番に出発した。「よいしょ、よいしょ」の掛け声に合わせて氏子らが綱を曳いた。通り沿いの家々で木遣り歌を披露して家の繁栄を願った。
 初めて参加した島立小学校6年生・村田響紀君(11)は「すごく豪華な様子でびっくりしている。(建立祭に向けて)6年生なのでしっかり皆を引っ張っていきたい」と張り切った。
 御柱主任総代会の藤森潔議長(67)はコロナが落ち着く中での山出し祭を良いタイミングで迎えられたとし「里曳きはもっと多くの人出が見込まれる。粛々と準備を進めたい」と引き締めた。
 里曳き・建立祭は9月24日に行われる。

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