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アニメ映画「狂気山脈」に誘う 塩尻市立図書館で複製セル画・原画展

狂気山脈のアニメの複製セル画や原画が並ぶ

 塩尻市立図書館で30日まで、アニメーション映画「狂気山脈―ネイキッド・ピーク」の複製セル画・原画展が開かれている。ゲーム用シナリオを原案とする登山家たちの挑戦ドラマで、山岳関連書籍と一緒に並べられている。

 複製セル画15点、原画7点が並ぶ。狂気山脈は、米国の幻想怪奇小説『狂気の山脈にて』の舞台設定を下地にしたゲームシナリオが原案の物語を、アニメ映画化するプロジェクトだ。本編制作に先立ち、パイロットフィルム(試作映像、約4分)が出来上がっている。
 シナリオは、山岳ガイドでもある合同会社フォレスト・リミット代表のまだら牛(本名・姫野栄志)さん=松本市安曇=が制作した。令和3年秋にクラウドファンディングで約1億2000万円の寄付を集め、完成させた試作映像を今年2月に動画投稿サイト・ユーチューブで公開。本編制作の支援金を募集中だ。
 このほど同館で映画制作総指揮のまだら牛さんを招いたイベントが開かれ、20~30代の女性を中心に県内外の約50人が参加した。図書館の展示担当者は「普段利用が少ない若年層が来館してくれれば」と話す。関連のブックリストやクリアファイルを配布している。