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塩尻・小野神社の御柱祭 建立を練習、安全確認

安全第一で行われた建て御柱の練習

 塩尻市北小野の小野神社御柱祭で、5月3~5日に行われる里曳きと建て御柱に向け、人が乗った状態で御柱を立てる練習が22日、地元で行われた。長さ12メートルの練習用の柱に、各区から集まった乗り手約40人が順番に乗り、手順や感覚を確かめた。

 乗り手たちが安全帯を付けて柱にまたがった後、周囲の人が人力でワイヤや綱を引きながら少しずつ柱を立ち上げていった。乗り手たちは次第に垂直に近づいていく柱の上で、最初は緊張した様子だったが、少しずつバランスを確かめながら立ち上がったり木遣りを歌ったりしていた。
 柱の先端に乗った宮前区の会社員・柳澤渓太さん(35)は「立ち上がるのは怖かったが無事にできた。15歳から祭りに関わってきたが御柱に乗るのは初めてで、特別な気持ちが入っている」と語った。
 御柱の建立作業を取り仕切る地元の建設業・小林興業の小林正昭社長(69)が柱の乗り方や降り方、安全対策などを指導した。「安全第一でスムーズに祭りを執り行えるよう力を尽くしたい」と語った。

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