政治・経済

議員選 最後の訴え全力 上松、木祖 あす投開票

 上松、木祖両町村議会議員選挙は23日に投票が行われ、即日開票される。上松は定数10に対し11人、木祖は定数9に対し10人が立候補した。現新それぞれが、街頭演説や選挙カーでの遊説などを通じて訴えを浸透させる真っ最中だ。選挙戦最終日の22日も、町村内をくまなく巡り、最後の訴えに全力を挙げる。

 4期16年ぶりの選挙戦が繰り広げられている上松町は現職10人、新人1人が争う。初めて選挙戦を経験するのが現新8人という異例の戦いで、多くの陣営が「票が読めない」と口をそろえる。30代の新人の動向も関心事で、複数の陣営が「年齢は候補者を選ぶ上で大きい要素だ」と見ている。
 選挙初挑戦の陣営は「初めてで分からないことが多いが、とにかく名前とやりたいことを強く伝えていく」と力を込める。久々に選挙戦を経験する現職陣営は、高齢化や過疎化の進行を念頭に「16年という歳月は大きい。新人と同じ気持ちで臨む」と気を引き締める。

  今回から定数1減の木祖村は現職7人、元職1人、新人2人が9議席を争う。多くの陣営が「今回は『票読み』が難しい」とみる中「(安全圏の)150票はほしい」と話す候補は一方で「上位3人で(過半数に迫る)1000票を占める展開になると下位数人が100票前後で並ぶ可能性もある」と警戒する。19日からの期日前投票の木祖村の投票者数は、21日午後4時半すぎに500人を超えた。「苦戦」を口にする候補は「地縁血縁に縛られない若い世代の多くの投票はこれから」と期待。投票率の上昇が浮動票の取り込みにつながることを願う。