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入学式 新たな一歩 開田小 木曽馬・杏菜も〝同級生〟

花形のリボンでおめかしした〝同級生〟の木曽馬・杏菜と触れ合う新1年生

 木曽町の開田小学校に本年度から、地元の在来馬・木曽馬の杏菜(雌、6歳)が通学する。6日の入学式に初登校し、教職員らから同い年の新1年生5人と一緒に〝入学〟をお祝いされた。週2、3回通学し、児童たちと触れ合っていく。

 西野で飼育されていた杏菜を、獣医師の伊藤忍さん(62)=末川=が教育や子供との交流に役立てたいと借り受け、自宅で飼っている。林久美校長も、児童に木曽馬の魅力をもっと伝えたいと考え、両者の思いが合致し、杏菜の通学に結び付いた。
 6日朝、伊藤さんに手綱を引かれて一足先に登校した杏菜は、昇降口前で新1年生を出迎え、入学式後にも触れ合った。サガ愛斗ガブリエル君(6)は「餌やりや乗馬をやってみたい」と話した。
 同校は、地元を学ぶ授業「開田科」などで木曽馬と触れ合う時間をつくっていく。今夏には敷地内に馬道も整える計画だ。5人と1頭の担任を務める手塚幹也教諭(26)は「杏菜ちゃんと一緒に開田の良さを知り、(新1年生に)もっと好きになってもらいたい」と願っていた。