地域の話題

健康づくり推し進め10年 なぎそチャレンジクラブ スポーツ、文化 活動幅広く 来月9日に記念行事

卓球に取り組む会員(なぎそ少年卓球クラブ)。幅広い年代が多様な種目で生き生きと活動している

 南木曽町のNPO法人・なぎそチャレンジクラブは今年、創立10周年を迎えた。住民の健康づくり推進を目的に総合型地域スポーツクラブとして運動機会を提供するほか、文化活動の推進など幅広い取り組みを進めてきた。4月9日には会員や町民対象の記念イベントや式典を開く。

 クラブは平成25(2013)年2月、地域のスポーツ関係者らが中心となり「いつでも、どこでも、だれとでも、いつまでも」を理念に任意団体として発足。29年にNPO法人格を取得した。本年度は一般向けで18種目、高校生までが入る「育成部」で12クラブがあり、4~92歳の537人が会員となっている。
 運動に限らず、和太鼓や健康マージャンなど多様なクラブ・同好会がある。サークル発表会やマルシェイベントの支援など、さまざまな分野で住民の「チャレンジ」する気持ちに応えてきた。
 町の人口が減少する一方、全国的には中学校の部活動地域移行が進む。設立当初から携わるスタッフの稲葉知子さん(54)は、こうした課題に触れながら「10年間積み上げてきた経験やつながりを今後の活動に生かしたい」と力を込める。樋口信雄理事長(74)は「地域住民に密着し、引き続き多様な年代・分野の要望に応えていければ」と見据える。
 9日は午後1~5時に町社会体育館で、幅広い人が楽しめる「ゆるスポーツ」5種目の体験企画を開く。事前申し込みを呼び掛けており、詳細や問い合わせは同クラブ(電話0264・57・3001)へ。