政治・経済

松本市人事異動 管理職の女性割合が25%に 

 松本市は22日、4月1日付の人事異動を内示した。全部で18ポストある部局長は11人が3月末で定年退職し、昇任が10人、横滑りが3人と大幅に異動した。課長以上の女性管理職は、組織の要となる行政管理課長、職員課長を含め40人(前年度比8人増)となり、4人に1人が女性となった。

 組織数は16部7本部118課。異動総数は586人(前年度比14人減)で、ほぼ例年並みの規模となった。
 筆頭部長でDXなど市長の特命事項を所管する総合戦略局長には、小西敏章・文化観光部長を充てる。臥雲義尚市長は総務や危機管理など幅広い分野を経験している点を評価した。令和10(2028)年に県内で開催される国民スポーツ大会の準備などを担う新設の「スポーツ本部」の本部長には大島良司・スポーツ推進課長が就く。
 女性管理職は、女性初の議会事務局長となる河村知佳・会計管理者など部局長が2人、本部長が2人、課長が36人。管理職の女性割合は前年度比5ポイント増の25%となった。
 臥雲市長は同日の記者会見で「ジェンダーギャップ解消の大きな役割としての女性管理職の割合を30%にすることを早期に実現したい」と述べた。増加する中途採用者のやりがいのため、来年度から中堅層の主任に昇格するまでの最短期間を7年から4年に短縮する考えを示した。