地域の話題

村の暮らし 旅で触れる 朝日 首都圏から体験ツアー きょうまで

クラフト体験でヒノキの箸を手作りする参加者

 首都圏から地方への移住に関心のある人たちを対象にした2泊3日のワーケーションツアーが24~26日、朝日村で行われている。東京、神奈川、埼玉の3都県の親子3組11人が、古民家を改修した村内の御馬越のゲストハウス「かぜのわ」に滞在。周辺施設でクラフト体験やバーベキュー交流を楽しみ、自然豊かな村での暮らしに触れている。

 25日は、古見のもくもく体験館でバーベキューを楽しんだ後、クラフト体験館で県産材を使った箸とデザートスプーンを手作り。ドイツ発祥のボール運動プログラムで、村が普及を進める「バルシューレ」で体を動かす時間も満喫した。神奈川県のヨン・ホソブさん(36)、近藤メリナさん(28)夫妻は1歳6カ月の長男と訪れ「自然があって住みやすい場所で子育てしたい。初めて朝日に来たけれどいい環境だなと思う」と話した。家族4人で参加した埼玉県の氏家将利さん(31)は「子供たちに自然の中で長く過ごす体験をしてほしい」と願った。
 午前中は村内見学や仕事時間として自由時間とし、古見のコワーキング施設「里山のオフィスASAHI」を開放した。土器や遺跡が好きな東京都新宿区の花園小学校4年・伊村絆那さん(10)は家族と朝日美術館を見学し「土器がたくさんあってすごい」と朝日の歴史文化にも親しんでいた。
 26日は、村内の子供を交えたバルシューレ交流を予定。村の魅力創出事業の一環で、県の地域発元気づくり支援金を活用し企画している。