地域の話題

豊科図書館 美術書コーナー衣替え ボード活用呼びかけ

リニューアルした豊科図書館の美術書コーナー

 安曇野市の豊科図書館(金子孝館長)はこのほど、館内の美術書コーナーをリニューアルした。本が見えやすいようにゆとりを持って並べ、美術にちなんで、来館者が描いた絵を貼り付けるボードも設置。手に取る機会が少ない美術書を楽しんでもらおうと、工夫を凝らしている。

 同館は豊科近代美術館に隣接し、美術書の蔵書は1197冊と充実している。リニューアルではコーナーのスペースを広げ、探しやすいよう「図集」や「日本画」などの分類表を改良。美術書ならではの目を引く表紙を正面に向けるディスプレーも増やした。
 来館者の絵を貼るボードは、奥まった場所にある美術書コーナーを訪れるきっかけになればと設置した。備え付けの紙やノートの切れ端に描いた絵を自由に貼ることができ、ボードに添えられた「落書きだって芸術です!」に遊び心が光る。
 来館者の絵がたまれば、ファイリングして展示するなどの構想もある。担当者は「取っつきやすい美術書もある。知っている作品でも込められた意味などに気付いていないことがあるので、美術書を通して面白さに気付いてもらえれば」と願っている。