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山形村で「区民ふれあい会」 昭和・平成を写真などで回顧

昭和のモノクロ写真を手に取って観賞する来場者たち

 山形村公民館中大池分館(上條浩明分館長)はこのほど、中大池語部の館で「区民ふれあい会」を開いた。昭和から平成にかけての写真や映像の展示・上映、駄菓子コーナーなどを設け、世代を超えて楽しんだ。昭和を知る大人たちは当時の思い出や家族・友人らの若かりし姿を懐かしみ、子供たちは当時と今の違いに触れた。

 写真は区民の協力で約50点を集め、1点ずつコピーしてラミネート加工。来場者が手に取って見られるようにした。昭和30年代、現在の中大池第2公民館にあった旧保育所で過ごす園児や、田んぼのスケートリンクで滑る子供、村民運動会で恒例だった仮装行列の写真などが並んだ。上條靖子さんは「義父が映っていた」と懐かしみ「自分が嫁いで来る前の村の様子も感じられた」と喜んだ。映像は村の有線テレビの記録映像を活用し、5本を上映した。
 古い生活用品も集め、レコードや雑誌、箱型ラジオ、おもちゃ、養蚕関連の道具を並べた。母親と訪れた山形小学校5年の吉岡雅敬君(10)は「ラジオがでっかくてびっくり」と驚きつつ、駄菓子コーナーを楽しんでいた。
 区民の交流会は隔年で開いてきたが、新型コロナウイルス禍で長く見送られ約4年ぶりの開催となった。