政治・経済

八十二銀・長野銀 経営統合で最終合意 6月1日付

記者会見する長野銀の西澤頭取(右)と八十二銀の松下頭取

 八十二銀行(長野市)と長野銀行(松本市渚2)は20日、昨年秋に基本合意していた経営統合について最終合意したと発表した。認可を得た後、株式交換により八十二銀が長野銀を完全子会社化し、6月1日付で経営統合する。長野銀の本店は中南信地区の中核拠点と位置づけるほか、両行が合併するタイミングで新行名への変更を検討する。

 両行が同日、それぞれ取締役会を開いて経営統合を決議、両行の間で株式交換契約と経営統合契約を締結した。交換比率は長野銀の1株に対して、八十二銀の2・54株を割り当てる。株価を基に比率を決めた。5月末に長野銀の上場を廃止する。
 同日に記者会見した八十二銀の松下正樹頭取と長野銀の西澤仁志頭取は、経営統合後は速やかに両行が合併し、その効果を早期に顧客に還元したいと今後の方針を説明した。西澤頭取は「経営統合で融資姿勢が変わると心配される方もいるが、両行の経営リソースをかけ合わせ、従来よりきめ細かな支援をしていく」と述べた。
 松下頭取は行名は変える方針で合併までの間に決定すると説明した。「お客さまに負担をかけることであり、行名にはそれぞれ思いもある。どのような形がよいか今後検討していく」とした。