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松本出身の女子サッカー選手2人 国内リーグで飛躍誓う

サンフレッチェ広島レジーナに加入する渡邊(左写真)、伊賀FCくノ一三重に加入する高山(右写真)

 松本市出身の女子サッカー選手2人が今年、国内トップレベルのステージに歩を進める。日本女子サッカー最高峰のプロリーグ・WEリーグのサンフレッチェ広島レジーナに、MF渡邊真衣(22)=日本体育大4年=が加入。アマチュア最上位のなでしこリーグ・伊賀FCくノ一三重には、DF高山菜々香(22)=新潟医療福祉大4年=が加わる。ハイレベルな勝負の世界に戦いの場を移す2人は、さらなる飛躍を誓う。

 渡邊は中盤の攻守の要となるボランチ。球際の強さや持久力、ボールを奪ってからの展開力に優れる。山辺小学校1年のときに競技を始め、中学進学とともに親元を離れて福井工大福井中、同高でキャリアを積んだ。高校時代は選手権3位、大学時代にはインカレ優勝を経験。年代別の日本代表に選ばれるなど第一線で活躍してきた。
 順風満帆の競技人生だが、大学3年時に左の前十字靱帯を損傷、手術するなど長期離脱を余儀なくされた。プレーできないつらさや不安との戦いを味わったが、その時間を前向きに捉え「がむしゃらだった以前と違い、一歩引いて物事を捉えられるようになった」。約10カ月の療養期を経て復帰した大学4年時は、背番号10を背負って躍動した。
 「自分がピッチに立てば安心だと思われる選手になりたい」と、将来はフル代表での活躍を誓う。その一歩となるプロリーグの世界。リーグ戦は現在中断期間で、3月に再開する。2月からチームに合流する予定で「最初の1カ月が勝負。仲間やチームの信頼を勝ち取りたい」と燃える。
 高山は鎌田小学校出身。中学から地元を離れ、アルビレックス新潟レディースの下部組織でしのぎを削った。センターバックとして活躍し、大学ではインカレなど大舞台でプレー。4年時には主将としてチームをけん引した。「これまで支えてくれた家族をはじめ、全ての方々への感謝の気持ちを忘れず、チームの勝利に貢献できるように全力を尽くす」とコメントしている。