外来植物 協働で駆除 木曽町職員・シルバー会員 住民周知も

地域の環境保全活動の一環として、木曽町職員と木曽シルバー人材センターの会員が21日、木曽町開田高原末川で、要注意外来植物・ハルザキヤマガラシの駆除に合同で取り組んだ。栽培や運搬が原則禁止されている特定外来植物ではないが、繁殖力の高さから在来植物への影響が懸念されているという。この日の活動は駆除にとどまらず、住民への周知も重要な目的の一つとなった。
町は、オオキンケイギクなど特定外来植物の駆除をシルバーに委託しているが、繁殖力の強さもあり追いつかない状況という。このほどハルザキヤマガラシも駆除の対象に加わったことを受け、繁殖が目立つ開田地区での作業が決まった。町環境水道課と開田支所の職員、シルバー会員の計13人が終日かけて作業した。
開田高原を流れる末川に架かる大屋橋から見下ろす川原一帯に、菜の花のような黄色い花を咲かせていた。1株ずつ根こそぎ駆除し、運び出す作業は重労働だった。
町とシルバーが協働した駆除作業は近年例がなく、一日の作業でどれだけの駆除が進むのかを把握する機会でもあった。環境水道課の担当者は「まず外来植物の存在を知ってもらい、身近な所から駆除に協力してもらえれば、町全体での駆除につなげられる」と町民に協力を呼び掛けていた。
町は10月まで、外来植物専用コンテナを各地区に設置している。問い合わせは町役場環境水道課(電話0264・22・3320)へ。