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生坂村の景勝地・山清路 湖水の風情再び 下流の工事終了し、水位戻る

犀川の水位が再び上がり、流れの緩やかな湖水の風情となった山清路橋付近(11日)

 生坂村を流れる犀川の景勝地「山清路」で水位が再び上がり、両岸から迫るように並んでいた巨石群が水没して流れの緩やかな湖水の風情を取り戻しつつある。下流の長野市境にある東京電力リニューアブルパワーの水力発電所「平発電所」(平ダム)の改修工事が今秋までに完了したためで、11月1日にも通常の運転を再開する見通しだ。

 同社によると、平発電所は内部にある水車発電機の取り替え工事のため、一昨年5月から貯水を中断。ダム近くの水深は通常の13メートルから80センチにまで低下していた。工事の完了に伴い、9月30日から試験運転や機器の点検に向けて徐々に貯水を進め、今月11日現在、水深12メートルにまで回復した。
 同社は犀川上流側にある上生坂の「生坂ダム」でも改修工事に取り組んでおり、担当者は「引き続き村民のご理解とご協力をお願いできれば」と話している。