地域の話題

雪形「常念坊」と桜共演 安曇野に農耕の春

農作業時期の到来を告げる雪形「常念坊」

 北アルプス・常念岳の山肌に、農作業時期到来の目安とされる雪形「常念坊」が姿を現しつつある。まだ完全な姿ではないが、今年は桜の開花と出現時期が重なり、満開のソメイヨシノなどとともに春の到来を告げている。晴天となった15日は、安曇野市内を中心に各地から袈裟を着た僧侶の雪形を望むことができた。

 同市豊科南穂高の田淵行男記念館の中田信好館長によると、常念坊は蝶ケ岳の蝶と並んで「安曇野ではメジャーな雪形」となっている。例年この時期に雨が降ると高山では雪となって雪形が一時的に消えてしまうが、今年は先週の雨で消えず、出現時期が早い。