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ユキワリソウのポット苗を展示販売 安曇野の市民有志が活動引き継ぐ

丹精込めて育てたユキワリソウの苗を販売する有志たち
 安曇野市の住民有志4人が30日、同市の穂高神社で、山野草・ユキワリソウのポット苗を展示販売した。市民団体「安曇野緑の会」が続けてきた大人気の取り組みで、同会は会員の高齢化によって昨年に解散してしまったが、有志の元会員が引き継いだ。種から3年以上かけて育てた約180ポットが15分ほどでほぼ売り切れた。
 販売開始前から50人近くが並ぶ盛況ぶりだった。来場者は鉢への植え替え方法や庭に植える場所などを相談しながら買い求めた。花の色は濃い紫や薄いピンクなどさまざまで、じっくりと品定めしていた。  安曇野緑の会は旧穂高町が主導して立ち上げたグループで、最も多いときは約180人の会員が所属していた。桜の植樹やオキナグサの保護、自然観察会の開催などの活動をしてきたが、会員減少もあり解散を決めた。  会長を務めていた小河深美さん(87)は盛況ぶりに「最高せ」と目を細めていた。昨年の春に種をまいたユキワリソウの生育が良くないことから今後の活動について見通せない部分もあるが、「来年もやる予定でいる」と意欲を見せていた。