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音文ホール専属オルガニスト 山田由希子さんが就任

メインホールのパイプオルガンと山田さん

 松本市音楽文化ホール(島内)の「ホールオルガニスト」に、オルガン奏者の山田由希子さん=東京都=が4月1日に就任する。同ホール企画のオルガンレッスンの講師としてたびたび松本を訪れており、就任後はホール主催の演奏会や楽器の管理も担う。5月24日に就任記念コンサートが開かれる。

 山田さんは東京芸術大学音楽学部器楽科オルガン専攻卒業。オランダ政府の給費留学生として、北オランダのクラウス公フローニンゲン音楽院に留学した。国際コンクールの入賞歴も多い。
 留学先のオランダでは教会の古いオルガンが街の誇りとして市民に大切にされていたといい、「音文ホールのオルガンが多くの人に愛されるよう、オルガンの魅力を発信したい」と意気込む。
 音文ホールはメインホールに設置された独ベッケラート社製のパイプオルガンをはじめ大小三つのオルガンを備え、歴代オルガニストが演奏を担ってきた。昨年度末には平成26(2014)年度から専属オルガニストを務めた原田靖子さんが退任し、翌年度にオルガン奏者の小林淳子さんが「レジデント・オルガニスト」に就任。山田さんは小林さんとの2人体制でパイプオルガンの魅力を発信する。
 山田さんは主にホール主催のコンサート、小林さんは移動可能なポジティフオルガンを活用したアウトリーチコンサートへの出演といったすみ分けを図る。オルガンレッスンの講師は2人で担当する。