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城下町・松本の蜂蜜で焼き菓子 信大付属中3年生が考案 地元事業者と商品化

商品を手に「松本の蜂蜜を味わって」と呼び掛ける生徒ら

 松本市の信州大学付属松本中学校3年生が、市内で採れた蜂蜜を使って考案した焼き菓子「城町はちみつのフィナンシェ」が商品化された。共同開発した「松本みつばちプロジェクト」の井上百貨店(深志2)と信州蜂蜜本舗(中央1)で今月販売が始まり、生徒は「松本の蜂蜜を味わって」と呼びかけている。

 菓子はふんわりと広がる蜂蜜の香りと風味が特徴で、井上屋上で養蜂に取り組むプロジェクトメンバーと採取した百花蜜「城町はちみつ」を使い、市内洋菓子店が製造。4個箱入り1400円(税込み)、単品270円(同)で土産品として人気が出ている。
 3年B組の西山幸来さん(15)田中みのりさん(15)中川美咲さん(15)澁谷優子さん(15)が「松本の蜂蜜の魅力を広げたい」と総合的な学習の時間に取り組んだ。西山さんは「皆の思いが形になりうれしい」と喜び、中川さんは「県外の祖父母に松本のお土産だよ、と言って渡したい」と楽しみにした。
 このほど同校で完成品のお披露目があり、信州蜂蜜本舗の深澤博登社長(45)は「はちみつに目を向けてくれた皆さんの熱意やアイデア、がうれしい」、井上の井上博文副社長(49)は「本当においしい品なので定番商品にしたい」と話していた。

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