政治・経済

山形で長芋の種芋選抜

種芋の選抜を行う根菜部会の生産者たち

 JA松本ハイランド根菜部会は15日、山形村の山形支所敷地内で長芋の種芋選抜会を開いた。いい長芋を作るには良質な系統の種芋を継いでいくことが重要で、JA職員や生産者ら約50人が一堂に会し、約300本の候補の中から25本を選抜した。

 根菜部会の本部が管理する栽培施設・網室で育てた種芋や、役員が育てた種芋を持ち寄り、形や肥大具合、長さなどを確認。昨年の干ばつの影響で形状にばらつきが見られたため、慎重に吟味した。
 選別は、長年にわたり種芋の栽培や選別を担ってきた神通川豊さん=上竹田=の引退に伴って昨年度から根菜部会が受け継いでいる。選別会では神通川さんがアドバイザーとなり、選ぶ際のこつを助言しながら進めた。選抜された種芋は本部の栽培施設で5月下旬頃定植し、生産者らに配布する種芋の大本となる。
 エクセラン高校美術科の生徒が制作し、理想的な種芋の形状を再現した模型2点も活用した。同JA管内の長芋は地域の中で育てた種を受け継ぎ、産地の味を守っている点が特徴で、中村宏部会長は「いい種芋といい長芋を育てていけるよう、部会一丸となって努力していきたい」と話した。

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