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道祖神に願う子供の成長 北穂高の狐島・上木戸常会

参拝する親子

 安曇野市穂高北穂高の狐島・上木戸常会は25日、常会内の道祖神広場で道祖神祭を開いた。広場には地域の守り神や子孫繁栄の神様などとして道祖神4体を含む石造物6体が祭ってある。親子連れを中心に常会住民が都度参拝し、子供の健やかな成長を願った。

 かつては男児による祭りで、家々を回って集めた寄付金でおやつを買って食べたり、古老から道祖神について話を聞いたりしたという。副常会長の髙橋定蔵さん(74)は「昔は楽しみだった」と懐かしむ。現在は常会が主催し、主に常会の小学生らが家族と参拝する形で続いている。
 常会長の堀平和美さん(54)は「何十年と続いている行事。移住してきた人も多く、伝統を継承してもらえるとありがたい」と思いを語っていた。