連載・特集

2023.12.18 みすず野

 来年のスケジュール帳をどれにするか、なかなか決まらない。特別な選択基準があるわけではないが、店頭にずらりと並んだ手帳の中に、ほしいと思う1冊が見当たらない◆本県には「長野県民手帳」という、ロングセラーがある。60年以上続く優れた手帳だ。550円という値段も驚くほど安いが、残念ながら形状がなじまない。それでもカレンダー部分のほかに付いている統計資料が役立つので、毎年ではないが購入する◆システム手帳は、厚みがあってどうしてもかさばる。スケジュールを記入するだけの用途には大げさすぎる。カバーを替えずにノートを更新する形式を利用していたころもあったが、それも厚すぎる気がしてやめてしまった。カレンダー部分以外はほとんど書くことがないからだ◆今年も残すところ半月足らず。来年の予定を書き入れる時期だ。そろそろ入手しないといけない。求めているのは、頑丈な表紙で、縦長、ある程度の厚みがある用紙を使っている薄手の手帳。それが売り場に見当たらないということは、求める様式が世間の動向とかなりずれてきた表れだろうか。年を経ると、こんなことが気になるのだ。