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松本職安キャラ「テマリ-」誕生 池上所長考案 若者にPR

ハローワーク松本イメージキャラクター「テマリー」と制作者の池上所長(左)、久富康生・長野労働局長

 松本公共職業安定所(ハローワーク松本)は24日、松本職安のイメージキャラクターを発表した。絵が得意な池上仁所長(59)が描いた松本てまりをモチーフにした「テマリー」で、職安の利用が少ない若年層へのPRなどを担っていく。県内の職安でイメージキャラクターを制定するのは初めて。

 「テマリー」は赤や黄など明るい色合いのてまり形で、大きな目が特徴で羽と足がある。就職実現に向けて「まりが高く弾むように」スキルアップすることや、「転がるまり」から幸運も転がり込んでほしいとの思いも込められている。
 4月に赴任した池上所長は、松本駅前のヤングハローワーク松本の看板が文字だけだったことから、若者にPRできるキャラクター制定を思い立った。マンホールのふたやからくり時計に使われている松本てまりを基に描くことを決めた。付箋に鉛筆で図案を描き、それを基に画用紙にサインペンと色鉛筆で描いた。それをパソコンに取り込み、専用のソフトで完成させた。
 テマリーのクリアファイルを作って会議などで配布するほか、ぬいぐるみを窓口に置く。X(旧ツイッター)を使った情報発信も進める。池上所長は「多くの求人情報サービスのある今、テマリーを通して職安のきめ細かい就職支援を知ってもらいたい」と語る。