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上高地線で謎解きゲームしよう 蟻ケ崎高の5人が初企画

上高地線に乗って楽しむ謎解きゲームをPRする高校生たち

 松本市の松本蟻ケ崎高校の生徒5人が16日から、市内を走る鉄道・アルピコ交通上高地線の活性化や沿線の魅力を知ってもらいたいと、乗車して楽しむ「謎解きゲーム」を開催する。通学で利用する3年・北原大地さん(18)=波田=が呼び掛け、友達や地域を巻き込んで実現させる初のイベントで、スマートフォンを手に楽しめる。

 北原さんは4月に市内路線バスが公設民営体制になったのを受け、上高地線が今後、どうなっていくか考えるようになったという。車窓の風景に魅力を感じ、魅力を広めていく方法として謎解きゲームを考えついた。
 3年の深澤温さん(18)、務臺直志さん(17)、白井大貴さん(18)、2年の阿部康介さん(17)に声を掛け、「上高地線活性化プロジェクト」を結成。松本青年会議所の助言を得て、沿線の企業や店を巡ってのスポンサー集めやポスターの製作を進めてきた。
 謎解き制作は北原さんが担当した。信州大学の謎解き制作サークル「信大回廊」発起人で、現在も謎解きイベント企画などを手掛ける滝沢翔吾さん(32)に、一から教えてもらった。見習い探偵が消えた男を探すストーリーで、沿線の名所も駅から歩いて巡り謎を解く。
 10月9日までの土曜、日曜、祝日に実施する。同イベント公式LINE(ライン)アカウントを友達登録すると参加できる。参加無料だが、交通費は自己負担。上高地線1日フリー乗車券が公式ラインで参加人数を回答すると発行されるクーポンの提示により、割引で購入できる。松本バスターミナルや波田などの3駅のみの販売で大人700円、こども350円。
 北原さんは「松本駅からだと、車窓の風景が街の中から田んぼに変わっていくのが楽しい。謎を解きながら魅力を知ってほしい」と語る。