10月開館の松本市立博物館で生演奏 OMF特別出前コンサート

10月7日に開館する松本市立博物館(大手3)で30日、国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)の出演者が生の演奏を届ける特別出前コンサートが開かれた。3階まで吹き抜けのエントランスフロアに、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)のビオラとバイオリンの奏者3人の美しい音色が響き渡り、観客約200人が聞き入った。
ビオラの川本嘉子さんと、今回初めてSKOに参加しているバイオリンの塚本禎さんと猪子奈津子さんが、ドボルザークの弦楽三重奏曲など3曲を披露した。合間には、3人が松本の感想やOMF総監督・小澤征爾さんへの思いを語り、川本さんは「小澤征爾さんの遺伝子を継承できていけたら、うれしい」などと話した。
大手1の宮島美都子さん(73)は「新しい博物館の中を見てみたいこともあって来た。生の音楽は素晴らしい」と笑顔だった。博物館開館の周知に寄与することなどを目的に開催した。