伝統文化で国際交流 外国人市民が水引細工体験

松本市多文化共生プラザは25日、同市中央1のMウイングで、外国人住民を対象にした水引体験講座を開いた。外国人住民約10人が参加し、繊細で華やかな水引のピアスやストラップを作って、日本の伝統文化に親しんだ。
塩尻市などで水引アクセサリー作家として活動する中村文香さんが講師を務めた。参加者は水引1本で、基本の結び方「あわじ結び」と「梅結び」を繰り返し練習して習得した。水引3本を色の組み合わせに悩みつつ選んで、梅結びにした。色の並び順が変わらないよう結ぶのに難儀していたが、何度も結び方を確認して美しい形に仕上げた。二つ作ってビーズなどを選び、家族へのお土産用や1組のピアスなどにした。水引の他の結び方も聞いていた。中国出身の付麗さん(40)=松本市中央1=は「編んで形にすることが楽しかった」と話していた。
日本の文化を知ってもらおうと、外国人住民向けに機織り体験などの講座を企画しており、水引体験講座は初開催となった。