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田楽太鼓で豊作の願い 安曇野・三郷

子供たちの太鼓演奏に合わせて田植えをする降旗さん

 安曇野市三郷明盛の水田で25日、米の豊作を祈願する「田植え祭り」が開かれた。JAあづみ理事で同市三郷明盛の米農家・降旗賢司さん(38)が企画した。子供たちの太鼓演奏に合わせてにぎやかに田植えをした。

 松本市の浅間温泉火焔太鼓保存会が指導している本郷若獅子太鼓の小中学生約20人が出演し、田楽太鼓などを使って勇壮な演奏を披露した。降旗さんが操る田植え機には獅子舞が乗り、祭りの雰囲気を盛り上げた。降旗さんは「うちの田んぼから安曇野に豊作の願いが伝われば。30年、40年と続いて伝統の安曇野の風景になればうれしい」と語った。
 食育を兼ねたイベントで、子供たちが田植えを体験したり、昨年の祭りで植えて収穫した米のおにぎりを食べたりもした。若獅子太鼓のメンバーで三郷小学校6年生の降旗紗由季さんは「おいしいお米になると思う」と笑顔で話していた。