教育・子育て

松本市立の特別支援学校 臥雲市長が設置の方針

 松本市の臥雲義尚市長は28日、市立の特別支援学校の設置を検討する方針を示した。障害のある子供の増加や、市内にある県松本養護学校(今井)、県寿台養護学校(寿豊丘)が老朽化して手狭になったため。2校が市南部にあることから北部を設置地域とする考えも示した。

 県と中核市の連携について、阿部守一知事と臥雲市長、荻原健司長野市長が意見交換する2回目の懇話会(非公開)が松本市島立の県松本合同庁舎で開かれ、設置の考えを明らかにした。
 懇話会後の取材に対し、臥雲市長は具体的な設置場所、教員の体制などは今後議論するとした。「小中学生」、「高校生以降」のそれぞれの段階で、設置に向けた課題を整理する。障害のある子供が増える中、臥雲市長は「一人一人に応じた学びの場を与えられるか、市民の関心は高い」と述べた。
 臥雲市長の方針に対し、阿部知事は「市の考えに即して対応していきたい」とした。「高校生以降」については県で検討するべきテーマとし「県の考え方を整理した上で市と調整したい」と述べた。