王滝で御嶽山開山式 平穏と盛況を祈願

木曽の霊峰・御嶽山(3067メートル)の開山式が1日、王滝口登山道7合目にある田の原観光センター(王滝村)で開かれた。木曽町や王滝村、県などの関係者ら約40人が今季の"お山"の平穏と盛況を祈願した。今季は、平成26(2014)年の噴火災害以来、立ち入りが規制されている王滝頂上―剣ケ峰間の尾根筋「八丁ダルミ」の規制緩和が計画されている。登山道を示すロープの設置や、地元火山防災協議会の現地調査などが完了すれば29日にも緩和される見通し。
開山式は木曽おんたけ観光局が主催し、噴火災害で犠牲になった人たちの冥福を祈って黙とうをささげ、神事をした。
越原道廣村長は「今季、安全に登山ができるようにしたい」と強調し、八丁ダルミにある「まごころの塔」と剣ケ峰を最短で結ぶ直登ルート、山腹を横切って二ノ池方面とをつなぐトラバースルートの同時開放へ準備を進めるとした。
木曽町側の黒沢口登山道の二ノ池分岐―剣ケ峰間は立ち入り規制が緩和された。この日は悪天候で登山者の姿はほとんどなかったという。
王滝口登山道は現在、7合目・田の原遥拝所まで入山でき、10日には王滝頂上まで登れるようになる。
黒沢口、王滝口とも10月11日まで入山できる。