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岐阜市職員 塩尻で研さん 図書館司書・武生恵子さん

岐阜市から派遣され塩尻市立図書館に勤務する武生さん

 塩尻市立図書館に本年度、職員の人事交流で、岐阜市立図書館中央図書館司書の武生恵子さん(45)が派遣されている。令和元年に神奈川県大和市を含め3市で結んだ「図書館の連携・協力に関する同盟」に基づき、岐阜市から職員を迎えるのは初めて。来年3月末まで塩尻の仲間として働く。

 東京都内の図書館勤務を経て平成27(2015)年度に、岐阜市の中央図書館が入る複合施設「みんなの森ぎふメディアコスモス」開館に合わせ、有資格者の正規職員として採用された。図書館現場の仕事は20年のキャリアがある。
 岐阜の複合施設は建築家・伊東豊雄さんが手掛けた、岐阜ヒノキ材を使った波打つ屋根と天井が特徴的な建築だ。所蔵資料数が55万点に及ぶ中央図書館の規模は岐阜の方が大きいが、複合施設に入っていることなど共通点もある。
 「新しい図書館を体験できるなら面白そう」と派遣を志願し、塩尻ではカウンター業務や信州しおじり本の寺子屋事業にも携わる。岐阜に比べ人口当たりの図書館の職員数や催しの数が多く「図書館行政に力を入れていて幸せな所」と感じる。「市民に還元するサービス精神など仕事への取り組み方を学んでいる」とし、自身の知識や経験も周囲に伝えて楽しく業務に励む。

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