政治・経済

県議選塩尻市区 現新4氏が激戦 終盤情勢

 9日投開票の県議会議員選挙は終盤戦に入った。市民タイムスは6日、4人が争う塩尻市区(定数2)の有権者を対象とし、期日前投票所で実施した出口調査の結果をまとめ、取材を加味して情勢を分析した。現時点では、自民党新人で歯科医師の都筑文男氏(69)、無所属新人で前市議会議員の丸山寿子氏(64)、無所属現職の続木幹夫氏(65)の3人が横一線で競り合い、共産党新人で看護師の柴田憲子氏(68)が追っている。

 都筑氏は医療・福祉の充実や国・県・市の連携強化などを掲げ、党議席の死守を目指す。自民党や推薦を受ける公明党支持層を固め、政策や人柄を重視する有権者からの支持も比較的厚い。宗賀地区で一定の支持を得ている。
 丸山氏は子育て支援や高齢者福祉の充実などを掲げ、市議6期の経験もアピール。推薦を受ける立憲民主党の支持層や無党派層、女性の有権者から一定の支持を得ている。政策や実績・経験を重視する有権者に浸透する。
 3選を目指す現職の続木氏は持続可能な地域農業の推進や通学路の安全性確保などを訴え、無党派層から一定の支持を得る。実績・経験を重視する有権者からの支持も比較的厚い。地元・洗馬地区で支持を広げている。
 党議席の奪還を目指す柴田氏は、岸田政権の防衛費増額方針を批判し、平和と命、暮らしを守る議席が必要だと訴える。共産党の支持層をほぼ固めた。政策を重視する有権者や女性の有権者からも一定の支持を得ている。
 出口調査は3~5日の3日間、期日前投票所で行い、150人(男性75人、女性75人)から回答を得た。支持政党、候補を選んだ基準など5項目を尋ねた。