愛らしい土人形220体 奈川の丸山春男さんがコレクション公開

松本市奈川の丸山春男さん(69)が、50年近くかけて集めた全国各地の土人形を奈川の曽倉町会公会堂で公開している。ひな人形を中心とした約220体で、色とりどりの着物をまとったお内裏さまとおひなさまなどが和室を華やかに彩っている。
丸山さんは旅行好きで、各地の郷土玩具を集める中で素朴で愛らしい土人形に魅せられた。中野市の「中野ひな市」や全国の工房を巡り、集めた土人形は600体に及ぶ。
展示されたひな人形は土地や作者によって顔立ちや色彩が異なり、見応えがある。今は断絶した工房の人形や、人形師の親子2代の作品も並ぶ。おひなさまだけを譲り受け、対になるお内裏さまを探して秋田の骨董店まで足を運んで手に入れた品もある。丸山さんは「人形それぞれの個性や、人形師の思いを楽しんでもらえたら」と話す。
ひな人形の公開は3月19日までの土日祝、午前9時~午後5時。丸山さんの都合が合う日は平日も対応する。4月は端午の節句、5月はえとや縁起物に模様替えする予定だ。問い合わせは丸山さん(電話090・4961・8630)へ。