政治・経済

塩尻市議選に17人が立候補表明 告示まで2カ月、選挙戦は微妙な情勢

 任期満了に伴う塩尻市議会議員選挙は4月16日告示、23日投開票の日程で行われる。投開票まで2カ月と迫る中、定数18に対して17人が立候補を正式に表明した。水面下で候補者擁立を模索する動きもあり、無投票になるのか選挙戦になるのかは微妙な情勢だ。

 現職は17人(欠員1)のうち、これまでに5人が今期限りの引退を表明し、12人が立候補を予定する。元職1人、新人4人が名乗りを上げている。年齢は最年少が55歳で最年長が76歳。新人は全員60代と年齢層は高めだ。党派別では公明と共産が各2人、立民1人、幸福実現1人で、無所属が11人。
 地区別にみると、塩尻東が4人と最も多い。全市からの得票を目指しつつも、地元を基盤とする立候補予定者も多いとみられるが、昨年12月1日時点の選挙人名簿登録者数が多い大票田の広丘(1万1251人)、大門(8192人)、吉田(7640人)はそれぞれ1人にとどまる。大票田の市北部から立候補を予定する現職は「決して良い状態とは思わない」と話す。
 百瀬敬市長の地元に当たる宗賀では、住民有志に若手擁立を目指す動きがある。
 市選挙管理委員会の記録によると、昭和34(1959)年4月の市制施行以降、市議会通常選挙では、定数割れや無投票はない。現在の定数になった平成27(2015)年と31年は、いずれも20人が立候補し選挙戦になっている。