井上、サテライト店を4月に開店 本店近くの以前の別館に

3月31日で松本駅前の本店を閉店する百貨店の井上(松本市深志2)は12日、本店近くの松本ノーサンパーキングビル1階(同)に、小規模店の「井上サテライトプラス」を4月12日にオープンすると発表した。本店で扱っている人気の婦人服や高校の学生服などを取り扱う。
市道を挟んで本店の北東にあるビルで、1階全フロアを使用する。売り場面積は約900平方メートル。2~8階は立体駐車場になっている。1階部分は以前、井上の別館としてインテリアショップ「イノウエ アネックスホームズ」として使用していた場所で、その後は長野銀行が松本駅前支店を平成31(2019)年2月まで開設していた。
主に50代以上の女性客が多い婦人服のセンソユニコ、レリアン、ピノーレの3ブランドと、女性用下着のワコールを取り扱う。紳士服のオーダーサロンも入る。現在、本店で扱っている市内の私立高校などの学生服コーナーも移し、生徒が学校帰りにシャツや靴下などの買い足しがこれまで通りできるようにする。商品券も販売する。
井上裕社長は「小さいながらも、今まで通り百貨店としての品質や接客を大切にしていきたい」と話している。