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子供の人間関係円滑に 学級づくりプログラム 丘中、2小学校と連携

指定されたテーマで会話を楽しむ生徒たち

 塩尻市の丘中学校は本年度、学区内にある吉田小学校と片丘小学校と連携して、子供たちの人間関係を育む活動を行う。丘中が3年前から取り組む学級づくりのプログラムで、生徒たちが互いを知って仲を深め、話す能力や聞く能力が高まったと実感した成果が出たことから、小学校でも実践することにした。2日に中学校で、合同研修会を開いた。

 元名城大学教授・曽山和彦さんが開発した、自尊感情とソーシャルスキルを育む「かかわりプログラム」を導入している。2日に中学生たちは各教室で、無作為で指定された席に座って2~3人のグループをつくった。「今欲しいもの」「ストレス解消法は」「ちょっと自慢できることは」などの質問に互いに答えて楽しんだ。
 研修会では、中学生たちの活動の様子を見学した。曽山さんによる講演もあった。丘中の黒沢幸喜校長は参加した教員約50
人に「日々の中で実践していけば、安心安全な学校になると思う」と話した。