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白川氷柱群 朝日に輝く 木曽町三岳 厳寒の風物詩

朝日を受けて輝く白川氷柱群。崖を覆うつららは白い牙のようだ(8日午前8時半ころ)

 木曽町三岳の西野川右岸に現れた「白川氷柱群」が迫力を増し、降り積もった雪と相まって凜とした姿を見せている。朝から晴れ渡った8日、斜めから差し込む朝日に輝く自然の造形美を収めようとカメラを向ける写真愛好家の姿もあった。

 切り立った崖に御嶽山の伏流水が染み出て凍りつく厳寒の風物詩。高い所で約50㍍もある崖に〝氷のカーテン〟が約250㍍にわたって連なり、同町の文化財(名勝)にも指定されている。今冬は昨年12月下旬に凍り始めた。
 今年に入り、雨の影響で氷が解け落ちることもあった。氷柱群の近くにあって見物客が立ち寄る温泉旅館・けやきの湯を営む小坂広寿さん(85)は「ひやひやしたが、これだけになればひと安心。寒さが続けば氷の厚さが増す」と話していた。
 木曽おんたけ観光局が毎晩ライトアップ(午後5時半~9時半)を行っている。