教育・子育て

生坂中学校3年生 村議と政治学ぶ

地方自治について村議会議員とともに授業で学ぶ生坂中の生徒たち

 生坂村の生坂中学校3年生11人が、村議会議員とともに地方自治を学ぶ特別授業に取り組んでいる。社会科の授業の一環で初めて企画。5日にかけて計5回の授業で身近な村政・村議会と自分との関わりについて理解を深める。

 公民の「地方自治と私たち」の単元で、毎回、村議が3人ずつ来校し、グループ別で学習・発表する生徒たちと関わって必要に応じ助言している。初回は望月典子氏と山本吉人氏、島幸恵氏の3人が訪れ、生徒と教科書を読み合わせ、途中に出てくる専門用語について生徒の質問に答えていた。
 「地方公共団体」について各議員は、水道などの公共サービスや、村の伝統の継承、暮らしの向上など、それぞれの観点から村の役割や意義を助言していた。日岐愛美さん(15)は「難しい話も生坂村と結び付けて説明してくれ、分かりやすい」と話していた。
 生坂中では例年、村議会で村政課題について質問などを行うが、より主体的に学ぶ機会にしようと趣向を変えた。年明け以降に議会・村への提言も行いたいという。
 指導する中山敦教諭(43)は「生徒たちは議員と関わる中で、質問の意図も考える必要がある。授業を通じ、思考力や表現力も養ってほしい」と話していた。