政治・経済

筑北で「西条ハクサイ」収穫期

村を見渡す東山地域の農地で西条ハクサイを収穫する一ノ瀬さん

 筑北村坂北の四阿屋山麓に広がる東山地域の農地で、特産の「西条ハクサイ」が収穫期を迎えた。村を見渡す標高1000メートル近い高原で育った野菜は、寒暖の差が大きいことから甘みが強いという。地場産の高原野菜に誇りを抱く農家の人たちが、収穫を進めている。

 黄色がかった芯の部分が柔らかく、甘い品種「信州大福」を主に育てる一ノ瀬賢一さん(46)の畑では22日、この秋最初の収穫が行われた。一ノ瀬さんと父・次男さん(76)は、「記録的猛暑でやや小さめ」という高さ約30センチ、直径15センチほどのずっしりとしたハクサイを、専用の刃物で丁寧に切り取っていた。
 西条ハクサイはかつて、旧本城村を中心に筑北地域一帯で生産され人気を博したが、現在、同ブランドを継承するのは東山地域の3農家のみだ。11月初旬にかけて主に中京圏へ出荷され、地元の道の駅さかきたの直売所にも並ぶ。一ノ瀬さんは「繰り返し購入するお客さんもいてありがたい。鍋物などで楽しんでほしい」と話す。

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