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OMFの豪華オペラ 中学生が実感

オペラ上演前に、工夫を凝らした楽器紹介があり、中学生を楽しませた

 松本市で開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で、県内の中学1年生を招待する「子どものためのオペラ」の公演が28日、深志3のまつもと市民芸術館で、2日間の日程で始まった。プッチーニの「ラ・ボエーム」第1、2幕を上演し、初日の午前は10校約1000人が鑑賞し、演奏に歌、衣装に舞台装置と豪華なオペラの世界に中学生が触れた。

 上演前に、ソリストの髙梨英次郎さんが「120年前につくられたオペラだが、夢みる若者が恋をしたり、食事をして語り合ったりと現代にも通じる物語」と分かりやすく解説した。小澤征爾音楽塾オーケストラによる楽器紹介もあり、YOASOBIの「アイドル」など若者に人気の曲を奏でて楽しませた。
 カーテンコールではステージに手を振る生徒もいた。波田中の大月日葵さん(12)は「オペラの鑑賞は初めて。音楽も演技も迫力があって圧倒された」と話した。
 2日間で計56校・約4100人が鑑賞する。