松本市会閉会 市議選モードへ 定数31に39人 準備加速

松本市議会2月定例会は20日、会期末を迎えて閉会した。4月16日告示、23日投開票の市議会議員選挙(定数31)に向け、本格的な選挙モードに突入する。これまでに現職23人、新人16人の計39人が立候補の意向を示しており、あいさつ回りや事務所開きなどの準備が加速する。
28日間の会期を締めくくる本会議では、任期最後の定例会の恒例として全議員が臥雲義尚市長ら市幹部とともに万歳三唱し、感慨深げに議場を後にした。出馬予定のある現職は「名実ともに選挙戦のスタートだ」と早速、気持ちを切り替えた。
告示まで1カ月を切った段階で、立候補予定者は前回選に立候補した42人より3人少ない。県議選告示の31日から投開票の4月9日までは、後援会が行うビラ配布や集会などの活動は制限されるため、各候補はその前に急ピッチで準備を進める。事務所開きをした陣営は増えており、前哨戦が加熱している。
特に新人は知名度の向上に懸命だ。現職が定例会で議案審査や一般質問に追われる間もあいさつ回りやつじ立ちを重ね、SNSなどで活動を発信している。昨年末からつじ立ちを続ける新人は「手を振り返してくれる人がだいぶ増え、言葉に力が入るようになった」と手応えを話す。
今回の市議選は、少子高齢化が一段と進む中で3年余りコロナ禍に苦しんだ各地域の活力をどう取り戻すかが焦点の一つだ。政策の進め方などを巡り、これまで臥雲市長と議会側の摩擦が目立っていただけに、臥雲市長へのスタンスも注目される。3月1日現在の選挙人名簿登録者数は19万6881人(男性9万5821人、女性10万1060人)。