政治・経済

麻績村が「ため池ハザードマップ」作製

麻績村が本年度新たに作ったため池ハザードマップ3枚

 麻績村はこのほど、村内に点在するため池が決壊した場合の浸水範囲などを記した「ため池ハザードマップ」を作製した。令和元年から続く取り組みの完結編で、影響する地区の全世帯に配り、記録的大雨や大地震などの災害に伴う水害への備えに役立てる。
   

 今回は役場より西側のため池を網羅した広域地図2枚と野口地区のため池「堤」の地図1枚を作った。各ため池の位置や貯水量、同時決壊という最悪の事態を想定した場合の浸水範囲などが記されている。指定避難所や役場など関係機関の位置や電話番号も把握できる。
 村によると、村内には42カ所のため池があり、うち31カ所は決壊した際に民家に被害を及ぼす可能性がある「農業用防災重点ため池」だ。影響を受ける可能性がある世帯は全約1200世帯中914世帯に上る。聖高原の聖湖や大沼池など影響の大きいため池から順次解析・作製を進めた。
 本年度は最後の15カ所の解析を終えてマップを完成させた。地図は村の特設ページ(QRコード)からも閲覧でき、村振興課は「災害時の避難の一助になれば」としている。