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自転車にはヘルメット 松商高生徒が着用促進へ催し 交通安全、格好良さPR

ファッションの一部としてヘルメットを紹介する生徒たち

 松本市の松商学園高校の生徒が企画した「高校生サイクルサミットin松本」が11日、同校で開かれた。自転車に乗る生徒のヘルメット着用を促進しようと初めて開く催しで、市内の高校生や中学生らを招いてヘルメットのファッションショーや意見交換をした。改正道交法施行で4月に着用が努力義務化されることもあり、交通安全への意識を高め、どうしたらヘルメットをかぶるようになるかを考えた。

 特進コース1年生約40人を中心に実行委員会をつくり、市内外の中高13校が参加した。
 同校は本年度「自転車ヘルメット着用モデル校」に市と松本警察署から指定されており、発表では校内でのヘルメット展示や自転車安全利用運動、市補助金によるヘルメット購入促進などの活動が紹介された。実行委員長の1年生・野尻咲希さん(16)は「車のシートベルトのようにヘルメット着用が当たり前になれば。松本地域の高校生が一緒に取り組み、着用率向上を市内から県、全国へ広げたい」と述べた。先進的な活動をする高知県の高校の発表もあった。
 意見交換ではヘルメットの利点などを考え、「命を守る」「雨や雪を防ぐ」といった意見が出された。「格好悪い」というイメージを変えることが効果的だと考え、さまざまなヘルメットを紹介するファッションショーもした。制服や私服に合わせて軽量、豊富なカラー、髪型を崩さずに済む物を披露した。
 清水中3年の中里みゆきさん(14)は「かぶりたくなるヘルメットが多くて興味がわいた」と話した。交通安全教育などを研究する東北工業大学の小川和久教授は講評で「ヘルメットの認識、価値観が変わった。自発的にモチベーションを上げることが継続につながる。高校生の豊かな発想で交通安全を広めてほしい」と期待していた。