三郷の黒沢川橋に歩道橋 児童の安全確保で新設 来春完成

県安曇野建設事務所は、安曇野市三郷温で黒沢川に架かる黒沢川橋(県道小倉梓橋停車場線)に歩道橋を新設する。三郷小学校に通う児童の通学路になっているが、橋に歩道がなくて危険性が指摘されていた。歩道橋を造ることで通学の安全を確保する。昨年10月に着工し、令和8年春の完成を予定する。
歩道橋は黒沢川橋のすぐ下流側に架けられる。長さ24メートル、幅員2メートルの鋼橋で、前後の歩道整備などを含む事業費は約1億5000万円となっている。
同建設事務所や市教育委員会などが令和3年度に行った通学路の合同点検で、歩行者が危険な状況にあると確認し、4年度にいち早く事業化した。通学路の緊急対策事業として取り組んでいる。
県道小倉梓橋停車場線は、幹線道路の広域農道と山麓線を東西に結んでいる。県が3年度に行った交通量調査によると、平日の日中12時間で黒沢川橋の付近を通過した車は約2500台、歩行者は約140人だった。
黒沢川橋は幅員7・5メートルで、昭和9(1934)年の建設から約90年が経過して老朽化している。独立した歩道橋を造ることで、将来的に可能性がある架け替えに影響がないようにも配慮した。
現在は橋台の建設が進んでいる。同建設事務所整備課は「児童の安全確保のため、早期に完成できるよう工事を安全に進めていきたい」としている。