山雅サポーター集う名店「かとちゃん」 緑町・喫茶山雅の隣で再出発へ

松本市の松本駅に近い繁華街にある飲食店街「昭和横丁」にあり、年内での閉店が決まっているサッカー松本山雅FCのサポーターが多く集うジンギスカン店「かとちゃん」が、来年1月に松本市大手4の緑町にある喫茶山雅の隣接地で再出発することになった。オープンに向けて関係者が準備を進めている。
「かとちゃん」は昭和横丁が開場した平成17(2005)年から今の場所に店を構える。仕事帰りの人が名物のジンギスカンを楽しむほか、山雅の試合があった日は山雅サポーターが大勢集まる。
昭和横丁の運営会社が来年1月3日で運営を取りやめることから、同所での営業は終えることになった。現店主の加藤順一さん(65)は引退を決めたが、山雅のボランティアスタッフを務めた経験のある桜井勇二さん(54)=安曇野市穂高=が「かとちゃんのお客さんが愛した味を何とか守りたい」と経営の引き継ぎを決心した。
加藤さんは「名前を引き継いでもらえて良かった」と話す。現在、かとちゃんで仕込みや接客などの"修業"をしている桜井さんは「飲食業をやりたい思いがありこれも何かの縁と思った。頑張りたい」と話していた。