教育・子育て

県ケ丘高2年の荒﨑優芽さん ネット活用方法を国に直接提言へ

国への提言内容を西尾さん(左)と近藤さんに説明する荒崎さん(右)

 デジタル社会について、将来の担い手となる高校生が討議する「高校生ICT(情報通信技術)カンファレンス」(実行委員会主催)の全国大会が先月都内で開かれ、松本県ケ丘高校2年の荒﨑優芽さん(17)が出場者16人の中から、政府へ直接提言する代表生徒に選ばれた。代表2人が19日、総務省など各省庁を訪れ、携帯電話やインターネットのより良い活用方法を提言する。

 全国大会は予選を行った16県から各1人が出場した。4班に分かれ、情報モラルなどへの考えを発表した。生徒間の投票で2班を選び、各班から国への提言者を決めた。
 荒﨑さんは10月の県大会に、同校の生徒会仲間の2年・近藤咲さん(17)、西尾麻理子さん(17)と出場した。「学校生活での生成AI(人工知能)の活用」を議題に6校が討議し、3人は「生成AIが作り出す"推し"の声がけで勉強のやる気を引き出す効果」を提案して県代表に選ばれた。全国大会はチーム代表の荒﨑さんが出場した。
 荒﨑さんの提言は▽ネット利用の危険性などを学ぶカリキュラムを小中学校に導入▽地域・学校間で差があるネット環境の整備│など。松本県ケ丘の生徒は1人1台タブレットを持ち、授業とプライベートで使っている。荒﨑さんは「危険性を熟知している人は少ないのでは。情報漏えいや詐欺などの被害は人ごとではないと体験で学ぶ機会が必要」と話す。西尾さんと近藤さんの助言も得て内容をまとめており「高校生はもちろん、国には幅広い世代が安心して使える環境や学びの場を作ってほしい」と力を込めていた。